【最初にお伝えしておきたいこと】
この活動は、釣りに反対するものではありません。
方法は違っても、釣りは自然を楽しむための素晴らしい方法!
釣りの方たちは私たちダイバーと同じ、海を、自然を愛する方たちだと思っています。
だからこそ、ぜひ海の中のことをお伝えしたい!
また、水中の世界を見ていただくことで、釣りのトラブルの一つである根がかり(擬似餌や釣り糸が岩などに引っかかってしまうこと)を予防するお役に立てたら・・・そんな思いで、この活動をスタートさせました。
【活動のきっかけ】
ダイビングエリアと釣りのエリアは分かれていることも多いですが、一部の地域では重なっていることもあります。
ダイビング中、釣り糸やルアー、餌木(エギ:主にアオリイカなどを釣るための擬似餌の種類)などを見かけることが多いだけでなく、イルカやカメ、アシカなどに絡まり苦しんでいる様子も目にする機会も増えています。
こうしたことから、実際に回収したルアーやエギを使ってアート作品を作ることで、多くの方にこの問題を知っていただけたらと考えました。
右:首に釣り糸が絡まったまま成長してしまったアシカ。レスキューチームにより釣り糸は外されたが、痕が残っている。
左:海藻が付着した釣り糸が尾に絡まっているイルカ。尾びれがうまく動かせず、スムースに泳げない状態。
【現在の活動】
ルアーやエギを集めて、集まった時点で子供たちにアート作品を制作してもらうワークショップを予定しています。
ワークショップではルアーやエギを並べ、大きな魚の形を作ります。
ルアーやエギを展示することで、海ゴミ問題について知っていただくきっかけ作りとなればということとはもちろん、【小さな魚が集まって大きな魚を作る】ことで【小さな力も、集まれば大きな力になる】ことも伝えていきたいと考えています。
現在はルアーやエギを各地で回収していますが、合わせて安全最優先での回収方法についての啓蒙活動をスタートさせました。
水中での清掃活動はとても意義のあることだと考えていますが、釣り糸回収にはリスクが伴います。見様見真似で多くの方が行なうことの無いよう、準備やルールなどを随時説明しています。
水中清掃ツアーの開催、SNSやYouTubeでの発信などを行ないながら、引き続き活動を行なっていく予定です。