危険なカツオノエボシやハブクラゲに注意しよう!

クラゲ対策を万全に!


海はとっても楽しいもの!
でも、時には危険な生物に遭遇してしまうことも・・・
特に御蔵島では初夏〜秋の始めにかけて猛毒のカツオノエボシが、沖縄などでは同じく非常に危険なハブクラゲが生息しています。(生物学上カツオノエボシはクラゲではないとされていますが、一般的にクラゲと認識されていますので、ここでは合わせてご説明します)
クラゲ被害の予防方法や、万が一刺されてしまった時の対処についてまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

 

  危険なクラゲには、どんな種類がいるの?

特に危険と言われるクラゲは、カツオノエボシやハブクラゲです。重症の場合は、生死に関わることも・・・

「お盆を過ぎるとクラゲが出る」と言われますが、実際にはお盆と直接的な関係はなく、暖かい時期であればいつでも可能性がありますので注意が必要です。

 

◆カツオノエボシ
正確にはクラゲではなく、ヒドロ虫が集まってできた集合体。主に太平洋湾岸(沖縄でも事例あり)で初夏〜秋に多く見られます。

刺された時の痛みが電気ショックを受けたように感じることから、「電気クラゲ」と呼ばれることもあります。

青く透き通る体と、青く長い触手が特徴。気泡体部分は水面に浮き、その形が青い餃子に例えられることも。自力で泳がず、波風に漂って浮いています。


 

◆ハブクラゲ
主に奄美・沖縄方面に多く、同じく初夏〜秋に多く確認されています。半透明で見つけにくく、とても長い触手を持っています。
沖縄での海の事故のうちの約4割は、ハブクラゲによるものと言われています。


 

  クラゲを予防するにはどうしたらいいの?

まずはできるだけ肌の露出を少なくすること!
ラッシュガードやウェットスーツを着用して、クラゲやプランクトンのチクチクから肌を守りましょう。
ウェアを着用しても手、顔、首などは出てしまうので、グローブやフードを併用するとさらに安心です。

また、ウェア類と併用で、クラゲ避けクリームも販売されています。日焼け止めとも併用できますので、顔まわりなどの覆いきれない部分に塗るのがお勧めです。クラゲ避けクリームの購入はこちら
また、海水浴の場合は、クラゲ避けネットの中で泳ぎましょう。


 

  クラゲに刺された時の症状は?

クラゲは刺胞生物の一種で、触手に毒針を持っています。
毒針に刺されると激しい痛みがあり、水ぶくれやミミズ腫れになる他、ひどい場合には頭痛、吐き気、呼吸困難、意識障害などが起きることも。

また、クラゲに以前刺されたことのある方はアナフィラキシーショックと呼ばれる深刻な症状を引き起こし、生死に関わるケースもあります。すぐに救急車を呼びましょう。

 

  クラゲに刺された時の対処方法は?

①まずは海から上がる
水面での対応はとても困難ですし、パニックや呼吸障害からの溺れも避けなくてはいけません。

この間、痛くても(患者が痛がっていても)安易に取ろうとしたりこすったりしてはいけません。

②触手を取り除く
触手が残っている場合は、直接手で触れないように気をつけながら触手を取り除きます。触ってしまうとその部分がまた刺されてしまいますので、ピンセットや手袋、ない場合にはタオルなどを使用して直接触れたりこすったりせず、慎重に取り除きましょう。(ハブクラゲの場合は、酢をかけてから取り除きます)

③クラゲ別の応急処置
クラゲの種類によって対応が異なりますので、下記を参照にしてください。

 

④氷水で冷やす
痛みがひどい場合は氷水で冷やします。この時も、押したりこすったりしないように。


⑤病院を受診
病院を受診します。アナフィラキシーショックを起こしている場合は生死に関わるケースもありますので、救急車を呼びましょう。呼吸停止の可能性もありますので、その場合には心肺蘇生が必要です。

アナフィラキシーを起こした場合は今後に備え、自己注射(エピペン)を処方してもらいます。

 

◆クラゲ別の対応:カツオノエボシ編
上記の通りで触手を取り除いた後に海水でよく洗い流し、熱いお湯(45度以上、やけどしないギリギリの範囲)に30分以上漬けます。毒が熱で変性して、毒性が失われます。
真水や酢は絶対にかけないで!真水は浸透圧の関係でさらに毒を流し込んでしまう結果になりますし、酢は刺胞を刺激してますます刺されてしまう結果になります。また、覗き込んだり、押したりこすったりするのもNG。覗き込むと、刺胞が刺激されてしまうことがあります。

◆クラゲ別の対応:ハブクラゲ編
酢をたっぷりかけると白濁し毒針を出さなくなりますので、その後上記の手順で触手を取り除きます。酢が入手できない場合には、触手を取り除いた後に海水でよく流します。

 

刺された痕からクラゲの種類を判別するのは、とても困難。
どの種類のクラゲか分からない場合、酢をかけるのは絶対にやめましょう。

 


 

  こんな対処方法はNG・・・!

 

こすって払い落とす→NG!
素手で触る、こするなどの行動は、被害をさらに広げてしまう結果となります!

 

とりあえず酢をかける→NG!

刺されたクラゲの種類が分からない場合には、酢を使わないようにしましょう。カツオノエボシの場合は重症化してしまいます。

 

真水をかける→NG!
浸透圧の関係で、毒がさらに体内に入ってしまいます。


おしっこをかける→NG!
アンモニアは高濃度でないと意味がないため、効果がありません。

 

すぐにムヒを塗る→NG!
ムヒアルファEXはクラゲに効果があるとされていますが、猛毒のクラゲに刺されてすぐに塗るのはNG。(メーカーにも確認済みです)塗った時の刺激で症状を悪化させる場合もあるとのことなので、重症の場合には使用しないようにしましょう。軽症の場合や、症状が落ち着いた頃に使用するのは効果があるようです。